軍師の笠井智美です。
今日は人財育成の秘訣について、書かせていただきます。
PDSサイクルで、Plan-Do-SeenのS(→観察)が、一番大事。
この時に、一番「人」が育ちます。
「やってみてどうだったか」を、相手が観察する間を与え、
自分で振り返り、自身が気づく「プロセス」をしっかり通って
本質をつかむからこそ、応用できるようになるのです。
行動と、環境との相互作用の中で、実際何が起こっていたのか、
自分の内省と外との関係性と絡めて振り返り、紐解くからこそ、
勘所が掴めたり、現場で使える能力が育ちます。
このSeeの時に、すぐに上司や対人支援者がアドバイスしたり、
答えを与えてしまうと、本人の財産になるチャンスを奪ってしまいます。
だから、状況に応じて使いこなせず、同じ失敗を繰り返し、
行動が変わらない、前進しない、成長しないというレッテルが貼られ、
更に答えを与えるから深く考えないですみ、
自分のアタマで考えないから成長しないという、
悪循環を生んでしまうのです。
そもそも、状況も相手も本人の能力や経験も資質も、
アドバイスをする側と全く同じ場面などあり得ません。
経験者のアドバイスは、あくまで可能性の一つですね。