2012年08月18日

その仕事、どこまで含んでますか?

仕事というのは、どこまで含んでやるかによって質が変わってきます。

もう何年も前になりますが、
あるカフェレストランでのお話です。
お食事会で出されたのは、とてもモダンな洋風の創作料理でした。

見た目に美しく、味もいい。
でも残念なのは、段取りがもう一つかみ合っていない。

お料理がテーブルに運ばれて、みんなが「わーっ!」となる。
でも取り分ける器具がない。

「あれ?ないね・・」ウェイターさんを呼んで、持ってきてもらう。

しかしそのあとも、小皿が足りない、フォークが足りない、と、
美しいお料理が運ばれてくるたびに、何かが足りないのです。

こんなことが何度か続き、せっかくの楽しいはずのお食事会に、
いつのまにか、「なんか、段取り悪いよね・・」と
ダメだしの会話が増えてきました。

本来なら、別の話題で盛り上がったかもしれない場が、
そのお店の機能しないサービスによって、負の会話になっていくんです。

みんなちょっとずつ引っかかりながらも、宴もたけなわ、
いよいよデザートが運ばれてきました。

大皿に、とても綺麗で色とりどりのフルーツで飾られた、
おしゃれなババロア風のデザート!
繊細で柔らかそうです。

「わあっ!きれい!」「おいしそう!」
特に女性は、テンションがマックスにあがりました。

ところが、またしても取り分ける器具が無い。
声を掛けたウエィターさんが持ってきてくれたのは、
カレースプーンでした。

「えぅ?これ?」
皆のお皿に取り分けられた綺麗で艶やかだったデザートは、
それぞれのお皿の上で、見るも無残に、
“落とした豆腐”のようになっていました。

みんな、お皿にのった無残なババロアに、ちょっとがっかりした様子。

あー、残念。テーブルにお出しして終わりとするのか、
取り分けて食べやすくお客様の口に入るまでを含んでサーブするのかでは、
雲泥の差です。

お客様がそこで過ごされる時間を、どう扱うか。

まさにホスピタリティが問われます。

ちなみにそのお店には、それ以降行っていません。
誰も、「また行こう!」とはいわず、
誰も「この間、素敵なお店に行ったんだ。今度行ってみたらいいよ。」と、
他の人に紹介することもなかったようです。

あの日、その店に訪れた20数名のお客様と、
その人達の口コミで繋がったかもしれないお客様も、
一緒に失ってしまったかもしれませんね。

今、目の前の人に最善のサービスを提供することが、
どんな広告よりも効果があるのではないでしょうか?

自分は、どこまで含んで仕事をしているか、今一度問い直してみると、
あなたの仕事の質が変わるかもしれません。

そして、仕事の質が変わることで、
人生の質もまた、変わっていくでしょう。




posted by tomomi at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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